愛煙家にとって年々肩身が狭くなる世の中。せめて家ぐらいはタバコ吸わせてくれ…という人も多いはず。家でタバコを吸う分には誰にも迷惑かけないですしね。
私はこれまで12回の引っ越しをしたのですが、一番最初に引っ越した時の退去費用が敷金オーバーの17万円取られて以来、退去前に徹底的に掃除をするようになりました。
その後11回の引っ越し時の退去費用は敷金内で精算できるレベルで、ほとんど敷金が返ってきました。
ちなみにその17万円の内訳は、壁紙の張替え、絨毯の交換、交換した絨毯の廃棄代。すべてタバコにまつわることでした。
今回は壁紙のパターン別に壁紙のタバコのヤニを落とす方法を伝授します。壁紙のタバコのヤニを何とかしたい人は参考にしてみてください。
ビニールタイプの壁紙のヤニ落とし
艶があってボコボコした壁紙の場合、タバコのヤニを落とすのはわりと簡単です。見分けにくいかもしれませんが爪で押して型がつくようなビニール素材の壁紙です。
ビニールタイプの壁紙はスチームクリーナーがあれば洗剤なしでも綺麗にヤニを落とせます。スチームクリーナーは高温の水蒸気で汚れを浮かせるので色んな場所の掃除が可能。かなり染み込んだヤニでも洗剤を兼用することで綺麗になる確率が高いです。ビニールタイプの壁紙は水にもわりと強いのでスチームクリーナーで一気に掃除することができます。
一人暮らしの人はコンパクトタイプのスチームクリーナーが場所もとらずおすすめ。
紙タイプの壁紙のヤニ落とし
紙タイプの壁紙は、長時間水に濡れると紙がボロボロになるので気を付けながら掃除をする必要があります。壁紙の見分け方は、椅子の角などが当たった時に紙が飛び出ていたり、食べ物の汁などが飛んでしまった場合にふきんで拭いても中々取れないような壁紙です。
紙タイプの壁紙も上記で紹介したスチームクリーナーで取れる場合がありますが、目立たない扉の後ろなどの壁紙で一回試した方がいいです。
私はキッチンハイターを使ってヤニで少し黄ばんだ壁紙を真っ白に蘇らせました。
やり方は、バケツに水とキッチンハイターを5:1ぐらいの割合で入れて雑巾で壁紙を拭いていきます。摩擦に弱いので強く拭かずにまんべんなく拭く感じです。
一通り拭き終わったら水だけで二回目拭いていきます。ハイターのニオイが取れない時はこの水拭きを何度かします。その後乾いた雑巾で拭き上げます。
この作業をやる時は必ずマスクを着けて、窓を開けて喚起しながらやってください。ハイターのニオイが数日残りますが毎日喚起をすれば3日程度で消えます。
この方法は体力と時間がかかりますが見違えるほど壁が綺麗になるし、このやり方で4回程退去立ち会いをやっていますがタバコに関する退去費用を請求されたことは1度もありません。ただし、ハイターの匂いが取れるまで数日かかるので退去日直前にやるのはおすすめしません。
壁紙の状態にもよると思うので自己責任でお願いします。
柄タイプの壁紙のヤニ落とし
柄があるタイプの壁紙は一番厄介。柄でなくても少しクリーム色だったり白ではない壁紙は中々汚れを落とすのが困難です。
柄タイプの壁紙はできるだけ洗剤は避けた方が無難。柄が取れてしまったら結局壁紙の張替えになってしまいます。
重曹を使って優しく拭き取りましょう。バケツに水と重曹を3:1ぐらいの割合で入れて雑巾で優しく拭きます。その後乾いた雑巾で拭き上げます。
こちらも壁紙の状態にもよるので自己責任でお願いします。
入居時にできる壁紙対策
1.壁紙シートを貼る
最近DIYでも流行っている壁紙シート。入居時点から部屋でタバコを吸いたいと思っているなら壁紙シートを貼ってしまいましょう。部屋の雰囲気も変えられるし一石二鳥。デザインも豊富で簡単に剥がせるものが多いです。
2.ベランダか換気扇の下で吸う
部屋を汚さないことが一番。ベランダや換気扇のある場所へ移動して吸いましょう。ただし、集合住宅の場合ベランダは他の入居者に迷惑がかかる場合があるので注意。
3.加熱式たばこや電子たばこにする
私は数年前からアイコスに切り替えたため、自宅ではアイコスのみにしました。アイコスはタールを含まないので、部屋の壁紙にヤニがつきません。
壁紙の償却期間を確認しておこう
壁紙などの償却期間は6年なので6年以上住み続けているなら原状回復の義務がなくなります。また3年住んだ場合でも原状回復義務は半分程度になります。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に一度目を通し、耐久年数を考慮した償却期間を確認しておくといいでしょう。
その償却年数と部屋の広さによっておおよその壁紙の張替え金額がわかると思います。
時間がない人は壁紙を張り替える金額を調べてから、くらしのマーケットなどでプロに頼むとどれぐらいかかるか見て、張替えより安く済むのであればプロにお願いしましょう。
見落としがちなエアコンの臭い
タバコの臭いが染みついている場合はエアコンなどにもニオイがついているためエアコンクリーニングも忘れずに。退去時の立会いチェックでは必ずと言っていいほどエアコンで送風を送りニオイをチェックされます。見過ごしやすいですがエアコンも要チェックです。
プロに頼むならくらしのマーケットが良心的な値段でおすすめです。
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