最近SNSなどを見るとフリーランスを目指す人が多くなってきている傾向がありますね。これからは個人で働く時代になると言われたり、副業する人が増えたり、世の中はどんどん個人の働き方へシフトして行っています。
コロナ禍になったことで、自力で食べていける力をつけたいと思った人も多いのではないでしょうか。10年後には働く人の半分が個人事業主になるという噂も、あながち間違いではないかもしれません。
私は、フリーランスになってもう6年ぐらい経ちます。途中、委託契約なども挟みながら個人事業をずっと継続しています。
今は会社に在籍していて、これからクリエイティブ系でフリーランスを目指したい人、いずれはフリーランスになりたいへ、会社を退職する前に準備しておいた方がいいよ!ということを私の体験(クリエイティブ系)からお伝えしていきます。
1. 開業日を決めておく
目標設定は明確に決める
開業日をいつにするという目標を立てなければ、「いつか」という一生訪れない夢を見ているだけです。リアルにするにはまず日程を明確にしましょう。
勤めている会社によっては、退職届は3ヶ月前提出など就業規則があると思うのでしっかり確認して、円満退社するようにしましょう。
今勤めている会社でやっている事業と同じ仕事で独立するなら尚更です。急に行かなくなるなど辞め方が悪いと、どこからかその情報が入り信頼されなくなるということもあります。世間は思っている以上に狭いです。
失業保険関連
意外と知られていませんが、開業届が出ていると失業保険は受け取れません。失業保険はあくまでも仕事を探している状態でないと受け取れない。なので、失業保険をもらいつつ開業準備をしたい人は、退職してすぐに開業届を出してはいけません。
失業保険を貰うには色々手続きや、就職活動の報告が必要になります。お近くのハローワークの窓口で開業しようかと思っている旨も相談できると思いますし、その相談も就職活動の一環として活動回数に含まれると思うので相談してみましょう。職業訓練校などの制度もあるので、これからスキルを付けたい人も活用するといいと思います。
準備日程を逆算できる
開業日を明確にておくことで、逆算して準備をすることができます。もちろん開業届を出せばいつからでもフリーランスになることができますが、辞めてから考えよう、では遅いこともあるのでしっかりスケジュールを組んで準備をしましょう。
2. 人脈を作っておく
案件のほとんどは知人
フリーランスでの仕事の獲得は、知人からという人が圧倒的に多い。今までお世話になった会社を通してだとか、友人関連、フリーランス仲間からの紹介がメインです。なので、多方面に人脈を作っておくことはめちゃくちゃ大事です。
名刺は先に作って営業しておく
何かのきっかけで出会った人や、直接仕事の話にならなくても「今度独立するので○○で困ってたら声かけてください」と言って名刺を渡しておく。すると、後日本当に声がかかってきたりします。特にその相手が経営者や、何か事業をやっている人だと確率は高いです。
私も名刺配布から取引に繋がったお客様は4割程。そこからは良い作品を作れば、リピートしてくれるので常連のお客様の獲得に繋がります。
居酒屋の隣の席になって盛り上がった方や、お店のマスターなど、案件はどこから降ってくるか分からないので連絡先をパッと渡せる名刺を作るのはマスト。
ただし、住所などを書いてしまうと身元がダダ漏れになってしまうので、メールアドレスだけにしておくなど個人情報には気をつけましょう。本当に信頼できるかの判断やお客さんになりそうかの見極めも大事。その名刺がどこかで捨てられてしまうことも考えて、記入する情報には注意しましょう。
名刺を自分で作れない人はココナラなどでサクッと作れるので頼んでしまいましょう。名刺は自分をアピールするツールなので、しっかりした紙で印象に残るものを作りましょう。
アテを作っておく
独立した後に仕事が取れそうなアテを作っておくことも大事。確約できているものがあれば尚安心でしょう。
私は開業の1ヶ月前ぐらいに知人の経営者から外注の年間契約を頂くことができていたので安心して開業することができました。
もし何もアテがないという人は、前もってSNSやブログを作っておいたり、
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングに登録して案件を獲得するという方法もあります。どちらも無料で登録できます。
クラウドソーシングは、フリーランス初心者が取り組みやすく実績を積むには良いサービスだと思います。実際に仕事を取りに行くのは開業してからでもいいと思いますが、どんな案件があるのか?報酬単価はどれぐらいなのか?など相場もチェックできるので登録するだけでも価値がありますよ。
\ ネットで取れる仕事がどんな内容か?自分ができそうなものがあるか見れる /
3. 1つ以上のスキルを持っておく
正直、1つのスキルだけでは難しい時代になってきていると感じます。グラフィックデザインだけができる人よりも、グラフィックデザインとwebデザインができる人、デザインと物撮りスチール写真が撮れる人など、より多くのスキルを持っているマルチ型の方が優遇されます。
1つ強い軸のスキルがあって、それにプラスでスキルが付いているといいです。グラフィックデザインをやってきた人なら、webデザインは装飾周りなら既に今あるスキルでできるはずです。
4. ポートフォリオを作っておく
自分の作品をすぐに見せれるようにファイルやデータ、ディスクなどまとめておきましょう。業務委託や外注など、初めて取引する場合や長期で取引する場合、営業する際にポートフォリオは必要です。
すぐに面会の機会を貰えた際に、急に準備するのは大変です。会社で担当した案件などは退職してからでは集められる資料にも限りがあるので、事前に印刷するなりして自分の成果をファイリングしておきましょう。
5.クレジットカードを作っておく
これかなり大事です。会社に勤めていると当たり前に「信用」もついてきます。個人事業主になると社会からの見られ方が変わります。本当に世知辛いですね。
ですのでクレジットカードは退職前に数社作っておいた方がいいです。年会費永年無料エポスカードは持っていて損はありません。
6. 書類、通帳関連を整理しておく
フリーランス1年目で一番大変だと感じたのは確定申告の書類作成です。クラウド型の会計ソフトを使用すれば誰でも申告書を作れますが、1年目は正直難しく感じました。
個人で使用している銀行口座と事業用の銀行口座、クレジットカードは絶対分けた方がいいです。同じでも出来ないことはありませんが、それを仕分けしていく作業が大変です。仕入れるモノが多い人や経費を沢山入力する必要がある人は特に最初から分けていないと数字が合わなくて苦労します。私は最初、会社員時代に給与を入れていた口座で始めたのでとても苦労しました。0円スタートの通帳を用意することをお勧めします。
私が使っている自動化で80%以上の時間削減 マネーフォワード クラウド確定申告は、専門書も出ているのでそれを購入すれば、税理士を雇わなくても自分で会計処理できます。入力する毎に勘定項目などをクラウドが記憶してくれるので、2年目からは会計処理がとても楽になりました。
フリーランス1年生の時に、このシリーズの本を読みながら書類を作成することができました。
開業届や青色申告をする人などは、提出の期限があるので確認しておきましょう。
7. 3ヶ月ぐらいは食べていける貯金があると安心
フリーランスの収入には波があります。いい時もあれば、悪い時もある。何も仕事がとれなくなった時を想定して、3ヶ月ぐらいの生活費があると安心できます。
最初の頃は初期投資などで資金が必要なことも多いので、運転資金と生活費がどれぐらい必要なのか計算して、開業までにいくら貯めるという目標を明確にしておきましょう。
まとめ
フリーランスと言っても色々な事業があるので、全部が全部同じステップを踏まなければいけないということはありません。
個人で仕事を取れるか心配で中々一歩を踏み出せずにいる人もいるかもしれませんが、今は記事の中で紹介した、クラウドソーシングなども案件が充実しています。走り出してしまえば、何とかなるもの。何とかならなければ、また就職すればいいだけです。
私の体験が、クリエイティブ業でフリーランスを目指す人のヒントになって、踏み出す一歩になれば幸いです。
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