私が一番好きな番組が2021年9月30日に最終回を迎え、13年の歴史に幕を閉じた。
今振り返ると、アナザースカイという番組が自分の人生に与えた影響は大きい。
一人の人間の旅路から生き様までを1本のストーリーにし、美しい世界の映像と共に30分にまとめられたこの番組は視聴者みんなに愛されていた。
自分なりにアナザースカイ、振り返ります。
アナザースカイの過去放送はhuluで見ることができます。
旅の楽しさ美しさを教えてくれた

大学生の頃から、友達と海外旅行に行くのが好きだった私は、海外の魅力に夢中だった。
自分の知らない国、知らない人種をテレビで見る度に世界は広いと心がワクワクし、映像で見る他国の文化に興味を覚えた。
こんな場所があるのか、自分の目で見てみたい。
私が世界一周へ行くきっかけとなったのは、大学時代に高橋歩さんという方の著書に出会ったことが一番大きいけれど、アナザースカイの映像の存在もまた視覚で背中を押してくれたと思う。
そしてその旅で、私は大きく成長することができた。
苦労の過去と美しい未来

登場するゲストのほとんどが花開くまでの間苦労していた。そして、決まって海外のどこかに思い入れがあった。
人は誰でも悩んだり、苦労したりして生きている。
辛くても諦めずに継続し、努力すれば花開く。
そういう生き方を、色んなゲストを通して素敵な文章と音楽で感動的に表現していた。
誰かの生き様が、自然と誰かの生きるヒントになっていたと思う。私自身、深く心に刺さるキャッチはすかさず手帳にメモしていた。
人間、苦労した人こそ底を知っているから這い上がって行ける。そんな希望をくれた。
次の旅先になった

森本千絵さんの回でバルト三国のエストニアが紹介され、未知の国に釘付けになった。
そしてその番組放送後の数ヶ月後に、私はバルト三国へ渡った。
アナザースカイを見ていなかったら絶対に訪れることはなかったし、それまで自分の行った国々の中で一番料理が美味しいのはイタリアと思っていたけれどそれを塗り替えた。
バルトの食べ物はどの国もレベルが高く、安くて美味しかった。IT国とも言われ、バス代100円程度でも誰もがクレジットカードで精算する姿には驚いた。
※バルト三国=エストニア・ラトビア・リトアニア
その放送近辺からバルト三国へ行く日本人も増えたように思う。
知らない世界を知るきっかけを教えてくれたのもアナザースカイだった。
次の旅先を見つける時はまたアナザースカイを見て決めたい。
人の繋がりが生む感動ストーリー
ゲストの旅を通し、当時の思い出から人物が登場するのもこの番組が魅力的だった部分。
山崎育三郎さんの回、中条あやみさんの回は涙なしでは見れなかったし、長谷川博己さんの回のような数年前に数時間だけ共にした人と再会できる奇跡もグッと来た。
全ての体験がリアル体験だからこそ、人の大切さや周りに支えられて今の自分がいるということを万人に伝えられていたと思う。
抜群の音楽センス
放送で流れる曲をアプリに聞かせて曲名を検索し、音楽をダウンロードしていつも車で聴いていた。
オシャレでセンスのある音楽を聴くと自然とテンションが上がった。
アナザースカイの音楽は生活の一部といってもいいぐらい日々の暮らしを楽しくさせてくれるものだった。
ここが私のアナザースカイ

誰もが一度は言ってみたい、もしくは、自分のアナザースカイはどこだろう?と考えたのではと思うぐらい、番組の代名詞になった長谷川潤さんの一言。
人生単位で「ここが私のアナザースカイ」と言える場所を考えるきっかけを与えたのは間違いなくこの番組だろう。
誰もが人生の帰路に立つ時、どこかの空の下にいた。
生きてきた証のような、自分だけのふるさとのような場所。
ここが私のアナザースカイ。
何度聞いても素敵なキャッチフレーズだった。
人生観を教えてくれた

女性MCが番組を降板してみんな声を揃えて言うのは「自分自身を見つめ直した」「自分が成長できた」など、人間的な成長を表す言葉が多かった。
視聴者側でもそう思うのだから、人生に影響を与える番組だったことは確かだ。
日々、仕事や暮らすことに必死になると、人生単位で物事を考えることがあまりなくなってしまう。でもアナザースカイは一人のゲストの人生の旅路を通して、生き方を伝えていたと私は思う。
今生きている1年は100年続く内の1年だけど、若くて美しい20代の10年の内の1年はとても短く感じる。
ただただ忙しく暮らし、定年してからゆっくりしようと思っていても、その時には若さも美しさも体力もない。
だから、やりたいことはすぐにやるべき。
時間はたくさんあるようでない。時間は有限なんだ。
そういう人生の大切な部分を教えてくれた番組でした。
13年間、本当にありがとう。
