スイス旅行のベストシーズンは6月中旬から8月といわれていますが、近年の温暖化の影響で5月後半からシーズンと言ってもいい気候です。私が行った2023年にも季節で価格変動するタイプのチケットが5月後半からシーズン料金になっている所もありました。
スイス旅行に行ったら外せない山岳エリア。スイスで一番美しい村と呼ばれるグリンデルワルトはスイスの大自然を存分に味わえる場所。グリンデルワルトは絶対外せません!
今回は2泊3日でグリンデルワルトやユングフラウヨッホ、フィルストなどを満喫できるモデルコースを紹介します。これから個人旅行でグリンデルワルトへの旅行を考えている方は参考にしてみて下さい。
グリンデルワルト1日目
18:00 グリンデルワルト到着
私はベルンから電車でグリンデルワルトへ移動。途中インターラーケンオストで乗り換えました。夕方到着しても6月は日が長いので明るいです。
スイス旅行で必須のスイストラベルパスはハイシーズンで電車が混んでいることを見越し1等スイストラベルパスを購入しました。結果1等パスにして正解でした。2等席はパンパンで次の電車を待つ人もいましたし、大きい荷物を持っての移動だと置く場所がないので大変そうでした。シーズンに行かれる方は特にスイストラベルパスをおすすめします。
▼スイス旅行で必須のトラベルパスに関してはこちらの記事で詳しく説明しています!
18:20 グリンデルワルトのホテル到着
ホテルまでは村内バスで移動。スイストラベルパスを持っている人は無料で乗ることができます。ハーフフェアカードの人は運賃が半額になります。距離によって金額が違うので、運賃や買い方などは運転手に問い合わせる必要がありそうです。
ホテルに滞在の方はフロントで村内バスのパスが貰える場合もあるそうですが、グリンデルワルトに来た日は運賃がかかります。(ハーフフェアカードの方)
グリンデルワルトのホテルは Parkhotel Schoenegg (パークホテル シェーネッグ) に2泊滞在しました。ここのホテルを選んで本当に大正解でした!
\ こちらの宿泊サイトで予約できます!/
19:00 ディナー
グリンデルワルト周辺では飲食店が少なく、また山岳のため早く営業が終わる店が多いです。そのため、朝食と夕食付きのホテルも多くあります。こちらのホテルも2食付きで夕食はサラダバー付の見た目も美しいコース料理でした。
テラス席からのグリンデルワルトの景色は抜群で21時頃には山が赤色に染まるアーベントロートも見ることができました。そして、夜は満天の星空とたくさんの流れ星に感動!
とにかくロケーションが抜群のホテルで、フィルストへ行くロープウェイ駅のすぐ近くなのでフィルストへのアクセスも◎。フィルスト駅前で村内バスも停車するのでグリンデルワルト駅までもアクセスがいいです。スタッフも親切フレンドリーでとても快適に過ごすことができました。
グリンデルワルト2日目
7:00 起床・朝食
スイスは物価が高いので朝食をしっかり食べます。品数が豊富で本当に美味しかったです。このホテルではグリンデルワルトの山岳の地図がテーブルクロスになっていました。地図をそのまま持って行けるので嬉しい。
9:00 ホテルを出発、村内バスでグリンデルワルト駅へ
ハイキングをするので登山用の服装に着替え、持ってきたステンレスボトルにコーヒーを作ってホテルを出発します。
ハイキングに行かれる方はトレッキングシューズをおすすめします。普通のスニーカーでも行けない事はありませんが、足の疲れ方が全然違います。ユングフラウヨッホで氷河を歩きたい方、翌日以降も元気に動きたいのであればトレッキングシューズは必須アイテム。
おすすめのトレッキングシューズは、日本人の足に合うように作られているというキャラバンのフリートレックハイ。私はこの靴を買ってスイス旅行でハイキング5本行きましたが、どんなに歩いても疲れなくてトレッキングシューズのすごさを体感しました。
▼スイス旅行でハイキングする人必見の持ち物はこちらの記事で詳しく説明しています!
9:30 グリンデルワルトターミナル駅へ
グリンデルワルド駅からスイストラベルパスでグリンデルワルトターミナル駅へ移動します。この駅以降は登山鉄道を挟むので追加料金がかかります。この駅のチケット売り場で今日動くルートを全て伝えチケット購入します。
スイストラベルパスやハーフフェアカードを持っている人は割引がききます。自分のルートを伝えると割引等も計算されて1枚のカードでチケットが発行されます。
グリンデルワルトターミナル▶メンリッヒェン
メンリッヒェン▶ハイキング▶クライネシャイデック
クライネシャイデック▶ユングフラウヨッホ
ユングフラウヨッホ▶アイガーグレッチャー
グリンデルワルトターミナル▶村内バスでホテルへ
スイストラベルパス割引でCHF157でした。
10:00 メンリッヒェンへ
グリンデルワルトターミナルの駅からロープウェイでメンリッヒェンへ向かいます。スイスの山の交通は素晴らしく、どこでもほぼ待たずに乗ることができます。
ロープウェイは1組1台で乗ることができます。ロープウェイは新しく、中もとても綺麗で広いです。約20分の空中散歩。このロープウェイからはスイスらしい絶景が広がります!
アイガーが一番美しく見えるのもこのルート。ため息が出る程美しかったです。
途中、ホーレンシュタイン駅を通りますがメンリッヒェンまで行く人は乗ったまま通過します。
メンリッヒェンの駅を出るとすぐに牛の遊具がお出迎え。子連れでも楽しめる工夫がスイスは素晴らしいです。
10:30 メンリッヒェン展望台
メンリッヒェンの駅を出てまっすぐ進むと、すぐ目の前にメンリッヒェン展望台があります。アイガー、メンヒ、ユングフラウのユングフラウ三山を望むこともできます。
11:00 ハイキングスタート
クライネシャイデックの駅までハイキングスタート。一番人気のハイキングコースを歩きます。写真を撮ったり途中で休憩しながらで約2時間程のハイキング。真ん中にある緑の山、チュッケンに向かって歩き始めます。
道が整備されているのでとても歩きやすい。ずっと下りなので体力が心配な方でも大丈夫。子供も歩けるような優しいコースです。
どこを切り取っても美しいアルプスの絶景が広がります。
まだ山には残雪も残るので足元に注意して進みます。
目の前にドーンと現れる、アイガー。めちゃくちゃカッコいい。
アイガーとメンヒ、ユングフラウが見える絶景スポットで少し休憩。ベンチもいくつかあるのでここからゆっくりと山を見つめ自然界の壮大な景色を楽しみます。
朝作って来たコーヒーが冷えた体に染みます。コーヒーやお茶など温かい飲み物を持って行くのがおすすめです。
救助ヘリが飛んでくるのを見て、今日も世界の誰かがアイガー登頂に向けて頑張っているんだと胸が熱くなりました。
ハイシーズンにしか見れない高山植物も見ることができました。
グリンデルワルトは緑があるから自然を一層感じられます。春は山に残雪が残るのでよりアルプスが綺麗。スイス旅行のパンフレットで撮影されている写真は山に残雪が残るこの時期です。
クライネシャイデックの駅が見えてきました。
後半に空が鏡張りに映る美しい池がありました。
アイガー登頂に成功した人の登頂ルートが掲載されていてその中に日本人の方もいました。こういうのを海外で見つけると同じ日本人として誇りに思います。
クライネシャイデックの駅に到着しました。
▼ここまでの日程はこちらのYoutubeでも見ることができます。動画の方がイメージがつきやすいと思うのでぜひご覧ください。
13:00 ユングフラウ鉄道でユングフラウヨッホ駅へ
ユングフラウ鉄道に乗って、ヨーロッパ最高地点の駅ユングフラウヨッホ駅を目指します。クライネシャイデックから約35分の乗車です。ユングフラウヨッホ駅の標高は3454mで標高がかなり高いので高山病に注意。
この鉄道は120年前に造られたというから驚き。120年前に富士山に鉄道を通したようなものです。スイスの人は本当にすごい。
進行方向右側の席が景色がいいです。アイガーグレッチャー駅を抜けるとずっとトンネルの中に入ります。
途中のEismeer駅(アイスメーア)で数分間停車します。この間に下車して、フィッシャー氷河とシュレック・ホルンをみることができます。
ほとんどの人が下車します。貴重品を電車に置いたままにしないようにしてください。
一気に氷山部分へ来たのでかなり寒い。氷点下です。でも雪景色が本当に素晴らしい。
出発時にはピピーという合図があり、みんな一斉に電車に戻ります。大体5分程の停車でした。
13:40 ユングフラウヨッホ駅に到着
トップオブヨーロッパの称号を持つユングフラウヨッホ駅に到着。ここは氷河のテーマパークのような場所。
まずは標高3571m地点にあるスフィンクス展望台へ向かいます。この展望台はヨーロッパで三番目に標高の高い展望台です。
迫力の3Dパノラマ映像は必見。映像のエリアを過ぎるとエレベーターで一気に3571mまで登ります。
雲に包まれたスフィンクス展望台。山の天気はコロコロ変わるため、時々晴れ間がくることもありました。下界が晴天でも山の上は雲や大雪になることも。
ここから世界遺産のアレッチ氷河を拝むことができます。
眺望が見えなくてもユングフラウヨッホの他の所を回って後でもう一度来たら雲が晴れているということもあるので何度かチャレンジしてみる価値はあります。ただし、とにかく寒いです!
ユングフラウヨッホ駅に隣接されている施設は様々なアトラクションがあります。色々な部屋が用意されているので「TOUR」という看板に沿って順番に進んで行きます。
野外エリアは雪があるためスニーカーで行くのは難しいです。氷河の上を歩きたい方はトレッキングシューズを持って行きましょう。
氷の宮殿なども下はスケートリンクです。手すりがない部分もあるので靴はやはり準備した方がいいと思います。
16:10 ユングフラウヨッホ駅を出発
各アトラクションやお土産ショップなどをぐるっと回って滞在は約2時間30分。寒すぎるのと高山病の心配があるので長時間滞在もなかなか厳しいと思います。
帰りのユングフラウ鉄道も夕方ぐらいには終わるため電車の時間は最初に確認しておいた方がいいです。
帰りのユングフラウ鉄道の車内でチョコレートの土産を貰いました。
16:40 アイガーグレッチャー駅でアイガーエクスプレスに乗り換え
2020年に新しく開通したアイガー エクスプレス。アイガーグレッチャー駅とグリンデルワルトターミナル駅をたった15分で運行する最新の3Sロープウェイです。
ロープウェイからの景色も抜群でした。
17:00 村内バスでホテルへ
グリンデルワルトターミナル駅に到着。
ここから来た時のように電車でグリンデルワルトの駅まで行ってもよかったのですが、グリンデルワルト駅からも村内バスに乗ることになるため、そのままバスでホテルまで戻ります。
村内バスはスイストラベルパスで無料でした。運賃は距離によって変わるのでハーフフェアカードの人は乗車時に運転手さんに聞いてみて下さい。
17:30 ホテル到着
朝から丸一日かけて、グリンデルワルトのハイキングとユングフラウヨッホへ行って来ました。
18:30 ディナー
今日もホテルのコースディナーを頂きます。お腹ペコペコだったのでサラダバーも山盛りです。
美しい景色を見ながらの食事はより美味しく感じます。
デザートまで完璧で美しい盛り付け。ホテルの朝夕の2食付きは本当にありがたかったです。
23:00 就寝
スイスアルプスに魅了された1日。星空を眺めたりバスタブに浸かってグリンデルワルト最後の夜をゆっくりと過ごしました。
グリンデルワルト3日目
7:30 起床・朝食
グリンデルワルト3日目。朝食を食べてチェックアウトします。
チェックアウト時に自家製のポテトチップスのお土産を頂きました。堅あげポテトみたいでとっても美味しかったです。一旦荷物をホテルで預かって貰います。
9:30 フィルストへ
ホテルのすぐ近くにあるフィルスト駅からロープウェイでフィルストへ行きます。チケットはスイストラベルパス割引で半額、往復CHF34でした。
このロープウェイからはアルプスの谷や滝も見ることができて景色がとてもよかったです。
フィルストまでは直通ロープウェイで約25分。途中に2駅ありますがフィルストまで行く人は乗ったままです。
グリンデルワルトから簡単にアクセスできる絶景スポットです。
10:10 フィルストに到着
周辺をお散歩してから、断崖絶壁のフィルストクリフウォークへ行きます。
断崖に造られた250mの鉄の吊り橋を渡って行きます。
風が吹くと揺れるので高所恐怖症の人にはちょっと難しいかもしれませんが、手に取るように美しい自然を感じることができる吊り橋です。
アイガーの北壁にあるグリンデルワルト。ここの主役はいつもアイガー。
15分程で先端にせりだすように造られた展望台があります。
背景にアイガーが立つ場所での写真撮影はとても混雑していて40分程並びました。
展望台エリアにはレストランやコーヒーショップもあるので、ここでのんびりと景色を楽しむことができます。
ぐるっと回ってフィルストの駅に戻り、下山します。
11:30 フィルスト出発
ロープウェイからは放牧されている牛やアルパカを見ることができました。
グリンデルワルトは緑が多くて本当に景色が美しい。
12:10 グリンデルワルト出発
下山してホテルで荷物を受け取ってグリンデルワルトの駅へ。次の街、ツェルマットへ向かいました。
グリンデルワルトもたくさんのハイキングコースがあるので、時間がある方は色々なハイキングに行ってみて下さい。
▼ユングフラウヨッホとフィルストはこちらのYoutubeでも見ることができます。動画の方がイメージがつきやすいと思うのでぜひご覧ください。
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